弘前大学 医学部学士編入試験 傾向と対策のページとなります。
受験を考えられている方、ぜひご活用ください。

人気と倍率

倍率は過去数年間の平均で約10倍であり、
医学部編入試験全体平均の19倍と比較し、低い。

募集枠が20名と多いかつ、日程的に最後の方になるので、受験生が少ないことが低倍率の原因であろう。
また、TOEICでは受験できず、TOEFLが必要な点も受験生からすると出願から遠ざけている。

さらに、英語、生物(生命科学)、物理、化学、統計、数学と幅広い科目の対策が必要である点も、受験のハードルを上げていると思われる。
とはいえ、問題の難易度自体は高くないので、受験資格があり、卒業後の病院指定が気にならないのであれば、是非受けてもらたい。

年齢には比較的寛容なようで、過去に30代以上の合格者も多い。

過去問に関しては、こちらに記載の通り、公開されていない。

基本情報

【大学名】弘前大学
【募集人数】20名
【出願時期】10月
【筆記試験】11月
【面接】12月
【推薦書】×
【TOEFL】
【TOEIC】×
【科目】TOEFL(100点)
基礎自然科学・数学(200点)
面接(200点)
【その他】面接
【注意事項】卒業後、病院指定

傾向と対策(第1次試験)

総合問題

年度実施年問題Ⅰ問題Ⅱ問題Ⅲ問題Ⅳ
2018
(H30)
2017
(H29)
物理化学生物確率統計
数学
2019
(H31)
2018
(H30)
物理化学生物確率統計
数学
2020
(R2)
2019
(H31)
物理化学生物確率統計
数学
2021
(R3)
2020
(R2)
物理化学生物確率統計
数学
2022
(R4)
2021
(R3)
物理化学生物確率統計
数学
2023
(R5)
2022
(R4)
物理化学生物確率統計
数学
2024
(R6)
2023
(R5)
物理化学生物確率統計
数学
2025
(R7)
2024
(R6)

基礎自然科学・数学(200点)と比較して、TOFLEが100点に換算されるので、ウェイトが大きい。
故に、TOFLEの対策にまずは時間を費やした方がよいと思われる。60~70点くらいが目標の点数になるか。

それを踏まえたうえで、各科目ごとの対策方法について下記に記す。

【物理の対策】
基礎『物理のエッセンス 力学・波動』『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子
※エッセンスが合わなければ、入門問題精講基礎問題精講でもよい。
標準『ひとりで学べる秘伝の物理問題集』or『良問の風
演習『大学入学共通テスト過去問レビュー 物理基礎・物理

高校範囲かつ共通テスト(センター試験)レベルである。
2題構成になっており、「力学」+「電磁気 or 波動」の構成が多いように思えるので、これらの対策は優先すること。
「原子」の範囲は対策しなくてよいと思われる。

【化学の対策】

基礎『化学 入門問題精講』or『化学 基礎問題精講
標準『実戦 化学重要問題集 A問題
演習『大学入学共通テスト過去問レビュー 化学基礎・化学

化学に関しても基本的には高校範囲かつ共通テスト(センター試験)レベルである。
「理論」「無機化学」「有機化学」全て出題されるので、満遍なくやっておくこと。

『実践 化学重要問題集』のA問題くらいまでが完璧になっていれば全く問題なく対応可能。

【生物の対策】

基礎~標準『生物基礎問題精講 
演習『大学入学共通テスト過去問レビュー 生物基礎・生物

生命科学というよりは、高校生物であるので、当塾のテキストはあまりお勧めできない。
故に、大学受験用の参考書をおススメする。

【確率統計の対策】

基礎~標準『初めから学べる 確率統計 キャンパス・ゼミ

確率は毎年出題されているようなので、しっかり対策したい。

【数学の対策】

超基礎『数学Ⅰ・A 入門問題精講』『数学Ⅱ・B 入門問題精講
基礎『数学Ⅰ・A 基礎問題精講』『数学Ⅱ・B+ベクトル 基礎問題精講
演習『大学入試センター試験過去問レビュー数学I・A,II・B (2020)

共通テストの数学ではなく、センター試験の数学を解きたい。
過去、まるまるセンター試験の出題がされている。

最後に過去問を解くことは言うまでもないが、弘前大学は過去問を公開していないので、滋賀医科大学、山口大学、高知大学などの形式が似ている大学の過去問を演習に使用するのがよいだろう。

面接

面接官は3名、時間は30分と長い。
志望動機のみならず将来のことや勉強に関することなど、様々な内容を深堀されるので、しっかりと対策をする必要がある。

質疑に関しても想定される質問はあらかじめ全て書き出し、声に出して答える練習を繰り返すこと。意外と声に出して対策する受験生は少ないが、言葉にしてみると違和感に気付きやすい。自分がしゃべりやすい表現で試験に望むこと。

過去に実際された質問内容に関して下記に載せる

・テストはどうだったか
・なぜ弘前大学か
・なぜいまから医学部か
・他の医療職ではだめなのか
・臨床か研究か
・何科に興味があるか
・現在どのような仕事をしているか
・将来のキャリアプランについて(65歳まで)
・青森にのこるか
・これから医師として具体的にやりたいこと、プランは
・それをするにあたって自分の背景をどのように活かすか
・あなたの強みや、医師として活かせることは
・誰にも負けないこと
・これまで対人関係で苦労したことはあるか、それをどう解決したか
・編入試験は、医師はいつから志しているか
・併願校と結果について、他に合格したらどうするか
・家族には受験することを相談しているか、協力的か
・一般入試は考えなかったか
・TOEFLはどのように勉強したか
・どの科目を重点的に対策したか
・学士編入という制度をどのように考えているか
・現役生にどのような影響を与えられるか
・弘前の医療問題はなにか
・それらを解決するためにはどうすればよいか
・AIの発展に伴い、医師の働き方はどうなるか
・雪は大丈夫か
・方言は大丈夫か
・体力に問題ないか
・言語が分からない患者、子供、外国人などに病態をどうやって説明するか

その他にも医療と全く関係のない質問(思考力が問われている?)質問がされるようで、
当日そのような問が投げかけられても冷静に対処すること。

面接対策

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