琉球大学 医学部学士編入試験 傾向と対策のページとなります。
受験を考えられている方、ぜひご活用ください。
人気と倍率
倍率は過去数年間の平均で約28倍であり、医学部編入試験全体平均の19倍と比較して、高い。
現在は9月頃に試験が行われているが、数年前までは、試験期間が4月頃と早かった。
そのため、お試しで受験する受験生が多く、倍率が上昇していたと考えられる。
時期は変わったとはいえ、今後も高倍率な傾向は続くと思われる。なぜなら、令和6年度入試から試験名が「自然科学総合」から「生命科学総合」と名称が変わり、物理・化学・統計の出題が消えたからである。故に、現状は実質2科目型の受験校となっている。
年齢にも寛容との情報も多く、土地柄どうしても進学したいという一定の根強い人気もある。
過去問に関しては、令和5年度入試からHPで閲覧できる。掲載ページはこちらから。
令和5年度入試までは物理・化学・統計の出題があった年なので、参考になるのは令和6年度入試以降の過去問となる。
基本情報
【大学名】 | 琉球大学 |
【募集人数】 | 5名 |
【出願時期】 | 8月 |
【筆記試験】 | 9月 |
【面接】 | 10月 |
【推薦書】 | 〇 |
【TOEFL】 | 61 |
【TOEIC】 | 600 |
【科目】 | 生命科学総合(生命科学) 小論文(英語・小論文) |
【その他】 | 面接 |
【注意事項】 | 国家資格を 提出可 英検準1級も 出願可能 2024年度入試から 自然科学総合は 生命科学総合に 名前が変更し 物理・化学・統計の出題が なくなった模様 |
傾向と対策(生命科学総合)
生命科学総合Ⅰ
年度 | 実施年 | 問題Ⅰ | 問題Ⅱ |
2022 (R4) | 2021 (R3) | 解剖生理学 | 化学 |
2023 (R5) | 2022 (R4) | 分子細胞生物学 | 化学 |
2024 (R6) | 2023 (R5) | 解剖生理学 | 解剖生理学 |
2025 (R7) | 2024 (R6) |
令和6年度入試から試験名が「自然科学総合」から「生命科学総合」と名前が変わり、物理・化学・統計の出題が消えた。
故に、物理・化学・統計を今後対策する必要はないだろう。
一方で、他の大学では滅多に出題のない典型的な『解剖学』が出題される唯一の大学であるため、非常に注意が必要である。
解剖に関してはとにかく覚える量が多いので、十分に対策しないと歯が立たない。
よって、琉球大学の志望度が高い学生は十分に対策してもらいたい。
医学部の試験では日本語に加え、英語も覚えるので、実際の本試験でも英語での出題が多い印象を受ける。
日本語と共に英語も覚えることをすすめる。
実際の試験の出典にもある『グレイ解剖学アトラス』が医学部でもそのまま使えるので購入しても損はないが、分厚過ぎて到底おすすめできない。そういう意味では、出題されそうなところだけさらう目的で次の参考書をすすめる。
① 骨単: 語源から覚える解剖学英単語集
② 肉単: 語源から覚える解剖学英単語集筋肉編
③ 臓単: 語源から覚える解剖学英単語集内臓編
上記の単語帳の赤字の単語を日本語と英語を覚えるだけでかなり変わると思われる。
さすがに神経解剖学までは出題されないだろうと当塾では予測しているので、上記には含めてないが、神経解剖学が今後出題されたら対策方法は再考したい。現状は、骨、血管、各臓器の名称に注力することをすすめる。
生命科学総合Ⅱ
年度 | 実施年 | 問題Ⅰ | 問題Ⅱ | 問題Ⅲ |
2022 (R4) | 2021 (R3) | 分子細胞生物 免疫 | 物理 | 確率統計 |
2023 (R5) | 2022 (R4) | 物理 | 進化 | 確率統計 |
2024 (R6) | 2023 (R5) | 生理学 | 分子細胞生物 | 免疫 |
2025 (R7) | 2024 (R6) |
生化学の出題が少なく、発生生物学や進化などの高校生物の範囲が時折出題される。
しかし、年によってはヒトパピローマウイルスやVHL病などの、The 医学部で学ぶような題材が出題されたりと、なかなか対策がしづらい。
物理・化学・統計の出題がなくなったばかりの現状、今後どのような範囲が出題がされるかは予想しづらいので、
分子細胞生物学をはじめ、免疫学、生理学、解剖学、遺伝学、発生生物学など幅広く対策しておきたい。
解剖学以外は当塾のテキストで十分対策可能なので、ご購入希望の方はこちらから。
高校生物の範囲からの出題もあるので『生物[生物基礎・生物]基礎問題精講』などの基礎的な参考書は一冊仕上げておきたい。
傾向と対策(小論文)
小論文Ⅰ(英語)
小論文Ⅰは実質英語の試験である。
大問1題につき小問は1~2題で、英文を読んで100字~400字程度での「要約」や「問題点」、「利点や欠点」を述べるものが多い。
とはいえ、小論文のテストであるため「あなたの考えを述べよ」「現状の知るところを述べよ」などの問いも過去に出題されるため
英語の読解力と小論文の力は共に求められる。
出典はバラバラかつ、NatureやNEJMなどのメジャーな出典先ではないので、特段、琉球大学用で対策できること少ない。
とはいえ、他の大学で対策した英語がそのまま活きてくるだろう。
NatureのNews&ViewsやScience Dailyあたりは割と、英文の長さや語彙レベル的に似ているような印象を受けるので、演習として良いかもしれない。
小論文Ⅱ(小論文)
令和5年度までは小論文Ⅱに関しても英語の読解も必要であったが、令和6年度入試からは英語は撤廃され、いわゆる小論文のような内容になっている。今後どのようになるかは分からないが、小論文の対策をしておきたい。以下、令和6年度入試の問題を一部抜粋した。
・健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力をヘルスリテラシーという。現代は、インターネットという情報を容易に入手できる手段がある一方、そこには真偽が定かでない情報さえ氾濫しているといえる。主に一般人向けの健康づくり(例えば適切な生活習慣と疾病予防や健康増進)の情報を念頭に置いて、「情報の真偽を吟味する視点」について自身の考えを300字以内で述べなさい。
・人工知能(ArtificialIntelligence (Al))の医学への応用と今後の展望について、自身の考えを400字以内で述べよ。
短めの日本語を読んで、400字以内で書かされるタイプが多いので、文字数に合わせて練習しておくこと。
文字数が小論文にしては短めなので、練習の段階から300~400字程度でまとめる癖をつけることをすすめる。
おススメの小論文対策用の参考書は下記の通り。
小論文の対策は
①『落とされない小論文』
②『改訂第2版 書き方のコツがよくわかる 医系小論文 頻出テーマ20』
③ 琉球大学と富山大学の小論文の過去問
などを順に対策していくことを勧める。①から順に解き進めるとよい。
面接
面接官は3名、15分×2回の面接が行われる。
1回目の面接の冒頭で英語での3分間の自己紹介が求められるので注意すること。用意しておかないと確実に失敗する。
(1次試験の合格者通知に英語での自己紹介を求められる記載があるので、用意していかない受験生はいないと思うが)。
【個人面接】
・英語での3分間の自己紹介
・医師志望理由
・それは本当に医師でなければならないか
・琉球大学の志望理由
・琉球大学のカリキュラムは見たことがあるか
・興味のある研究はあるか
・今までの専攻は何か、どのように今後に活かすか
・なぜ、その専攻を選択したか
・入学後や卒業後の具体的なビジョンは
・離島医療に興味はあるか
・国際医療には興味があるか
・今の時代に求められる医師像
・自身のどのようなところが医師に向いているか
・学士編入を行う意義はどのようなものがあるか
・編入生として一般性にどのように良い影響を与えられるか。
・一般入試は受けないのか
・編入試験の勉強をしていて興味深かったことは
面接対策
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