大分大学 医学部学士編入試験 傾向と対策のページとなります。
受験を考えられている方、ぜひご活用ください。

人気と倍率

倍率は過去数年間の平均で約24倍であり、
医学部編入試験全体平均の19倍と比較して、高い。

大学在学中でも受験ができ、科目数も多くないので、その分人気の大学となっていると思われる。
過去に30~40代の合格者も出ており、年齢にも比較的寛容のような点も人気の要因であろう。

点数配分も下記のように公開されている。

1次試験 書類(100点)
2次試験 生命科学に関する総合問題(200点) 英語(100点)
3次試験 個人面接(150点) 発表及びGD(150点)

書類選考やグループディスカッション(GD)があるのが特徴的で、筆記試験の配点よりも、書類や面接を合計した点数の方が高い。
その分、人柄や人間性を重視している大学であると推察される。

HPで公開されている入試統計資料を見る限り、追加合格はださない大学のようで、
令和4年度に関しては辞退者が相次ぎ、募集人数10名に対して、入学者は3名と少ない。

毎年、問題用紙は回収されてしまうが、窓口で過去1年分閲覧ができる。詳細はこちら
(当塾の生徒には過去数年分の過去問を提供している。)

基本情報

【大学名】大分大学
【募集人数】10名
【出願時期】4月
【筆記試験】6月
【面接】7月
【推薦書】
【TOEFL】×
【TOEIC】×
【科目】書類(100点)
生命科学(200点)
英語(100点)
個人面接(150点)
発表及びGD(150点)
【その他】×
【注意事項】1次試験
書類選考

大学2年生で受験可
(67単位以上)

傾向と対策(生命科学に関する総合問題)

2次試験 生命科学に関する総合問題

年度実施年問題Ⅰ問題2問題3問題4問題5問題6
2018
(H30)
2017
(H29)
分子細胞生物学分子細胞生物学分子細胞生物学
免疫
分子細胞生物学
(実験考察)
免疫分子細胞生物学
2019
(H31)
2018
(H30)
化学生化学遺伝学
確率
分子細胞生物学分子細胞生物学
(実験考察)
分子細胞生物学
2020
(R2)
2019
(H31)
化学分子細胞生物学
(実験考察)
高校生物
(進化と系統)
遺伝学分子細胞生物学
(実験考察)
確率
2021
(R3)
2020
(R2)
分子細胞生物学遺伝学化学公衆衛生系
分子細胞生物学
(実験考察)
統計学
2022
(R4)
2021
(R3)
生化学生理学
分子細胞生物学
生理学生化学
免疫学
生化学
分子細胞生物学
2023
(R5)
2022
(R4)
生化学
化学
分子細胞生物学分子細胞生物学分子細胞生物学分子細胞生物学
2024
(R6)
2023
(R5)
生化学
化学
生理学
免疫学生理学分子細胞生物学分子細胞生物学
遺伝学
2025
(R7)
2024
(R6)
分子細胞生物学
(実験考察)
免疫学分子細胞生物学統計生化学
生理学
※生命科学は①分子細胞生物学、②生化学、③免疫学、④生理学、⑤遺伝学の5つの単元に分類して記載しています。

近年は、大問が5問構成、時間は120分である。点数は200点(700点満点)。7割は取りたい。

生化学に関わる有機化学の問題や、遺伝学と絡めた確率統計の問題などの出題があるのが特徴的で
それぞれで下記のような参考書は1冊は仕上げておきたい。

【高校化学の対策】

化学基礎『化学 入門問題精講』、『化学 基礎問題精講
化学標準『化学  標準問題精講』or『実戦 化学重要問題集』(ここまでするかは悩む)

化学は基礎問題精講が難易度としては一番適するか。
無機化学は対策しなくてよいと思われる。理論化学と有機化学を優先的にすすめること。

【確率統計の対策】

確率統計『初めから学べる 確率統計 キャンパス・ゼミ』and『わかってきたかも!?「医療統計」

【生命科学の対策】

生命科学に関しては、比較的標準的な問題が多い印象を受ける。当塾の生命科学のテキストを進めておけば、特に問題はない。

生命科学の問題では珍しく構造式を書かせる問題が目立つので、
ホルモンやアミノ酸、DNAの塩基などの構造式は追加で覚えておくと他の受験生と差がつくかもしれない。

傾向と対策(英語)

準備中

面接

グループディスカッション(GD)と一般的な個別の面接が行われる。

【グループディスカッション】

試験官は2~3名ほど、時間は2~3時間(資料作成時間50分、発表1人あたり10分、テーマについての議論40分)である。
5名で1グループとなり、テーマに沿って議論を進める(欠席者がいたらそのまま少ない人数で実施するよう)。
午前と午後のどちらかに振り分けられ、テーマも午前と午後で異なる。

・AIと今後の医療について
・医師の適正収入について
・新型コロナウイルスが5類感染症になったなか、次の危機にどう備えるか
・医師の労働時間が基準を超えた場合、指導する側としてはどのような人が、どこで、いつ行うべきか考えよ
・若年層における選挙投票率の低下の原因と解決策
・医師の需要と供給のバランスを調整するための方策
・遠隔手術ロボットのメリットとデメリット
・ワクチン接種に対する嫌悪感をどう低減するか
・AIの発展に伴い、求められる医師像はどう変化し、医療教育をどう変えるべきか
・本来飲むべきだった薬を飲み忘れ等で余った場合、症状が改善せず、医師がさらに多くの薬を処方して残薬が増えるという悪循環を残薬問題という。これの解決策は。
・産業医の現状の課題と確保するための解決策は
・一般的に外来診療をやっていない休日や夜間に、緊急性のない軽症患者が、病院の救急外来を自己都合で受診する行為(コンビニ受診)をどう減らすか
・アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とリビングウィルなどの意思決定の仕組みを踏まえ、今後の高齢者医療はどのようにあるべきか

【個別面接】

試験官は例年3名ほど、時間も15分程度と一般的である。
試験官(部屋)によっては、厳格できつめの面接官もいるようなので注意が必要。

・医学部の志望理由
・大分大学の志望理由
・転職が多くないか
・年齢が心配であるが、どうか
・臨床か研究か
・その研究は今後どのように医療にいきるか
・何科に興味があるか
・どの研究室で、どのような研究をしたいか
・その研究室で現在行っている研究をしっているか
・現在どのような仕事をしているか
・将来のキャリアプランについて
・今後大分に残るつもりはあるか
・大分の印象は
・これから医師として具体的にやりたいこと、プランは
・それをするにあたって自分の背景をどのように活かすか
・あなたの強みや、医師として活かせることは
・編入試験は、医師はいつから志しているか
・併願校と結果について、他に合格したらどうするか
・家族には受験することを相談しているか、協力的か
・一般入試は考えなかったか
・学士編入という制度をどのように考えているか
・現役生にどのような影響を与えられるか
・編入生はどのような強みを持つと考えられるか
・大分県の医療問題はなにか
・それらを解決するためにはどうすればよいか
・大分県の地域医療に関してはどう考えるか
・大分県の医師の偏在はどう解決するか
・人生で一番、頑張ったこと、成果がでたこと
・理想の医師像
・最後に何かあれば

面接対策

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※グループディスカッションの対策は実施しておりませんが、
ご希望があれば当塾の面接対策にお申込みいただいた受験生同士で
ご連絡先お繋ぎすることで横の繋がりができる場合がございます。