医学部学士編入の大きな壁
我々が医学部学士編入というものを知り医師を志した当時、最初に直面した課題は、とにかく試験自体が不透明で情報が出回っていないということに尽きたと思います。どの教材を使い、それらをどの程度勉強すれば合格できるのか分からず、やる気があっても勉強に打ち込めない、勉強をしていてもゴールに進んでいるのか分からない、志望校すら決まらない、そんな悩みを抱えていました。恐らく医学部編入を志した方なら誰しもが一度はぶつかる壁かもしれません。生命科学が必須であることは編入志望者であれば周知の事実ですが、一言で生命科学といっても分子生物学、細胞生物学、生化学、免疫学など、分野は多岐に渡ります。全ての教科書を揃え、隅から隅まで覚えれば合格は可能かもしれませんが、それはあまりにも非効率で莫大な時間と労力を消費してしまいます。さらに大学の範囲ともなると高校範囲のように上限が決まっておらず、深堀れば深堀るほど知識の沼にはまってしまい、教科書も分厚く、どこが重要かは初学者には到底わかりません。
そのような背景から、我々が受験生だった2020年頃、非常に高額な月謝を払い予備校に通うということが医学部編入試験においては主流であり、ほぼ合格するための必須条件となっていました。それが無理であれば仕方なく諦めるか、高額で転売されている予備校の教材を手に入れ独学で勉強するといった、極めて混沌とした環境にありました。恐らくこの環境は今後5年、10年変わらないと思います。ですが、そのような状況では、どんなに素晴らしい入試制度であっても最初の一歩を踏み出すハードルが上がってしまい、優秀な人材がこの制度を利用して医師になることができません。
我々も例にもれず仕方なく大手予備校に通いましたが、当時から予備校に通う必要性をあまり感じていませんでした。教材がなかっただけ、適切な参考書さえあればあとの勉強は自分で出来るからです。むしろそちらの方が、当時社会人や、大学で研究をしていた自分達にとっては隙間時間で進められる分、効率的だと感じていました。これが本予備校を開校、及び独自の教材を作製するに至った一番の動機となります。医学部学士編入試験は大学受験を突破し、十分な基礎学力や勉強習慣が身についた大学院生や社会人が受ける試験です。優秀な方が多く、科目数も少ないため、適切な参考書さえあればしっかりと自学で、仕事や研究を両立しながらでも合格を勝ち取ることができます。本予備校は医学部学士編入試験に特化した次世代のフルカラー教材を基に、『授業をしない』とにかくサポートに徹するオンライン個別指導塾を掲げております。少し読んで分からない点は担当講師による授業も可能ですが、時間効率のよい自学で、予算をかけずに合格を掴んでいただければと思います。
より分かりやすい教材を
もう一つ当塾独自の教材を作製するに至った大きな理由として、当時使用していた予備校の教材がとにかく図が少なく、分かりづらいと感じたことにあります。専門的な内容だから仕方ないと思うかもしれませんが、だからこそ白黒ではなくカラーの図を使って一目で概要を掴むべきだと感じています。当然ですが、図と文章とでは図のほうが何倍もインプットの効率が良いです。学会や論文でも図や表がメインの結果となります。文章や言葉は補足にするべきで、メインにすべきではありません。仮に授業では図を用いて説明していたとしても教材や問題集にそれらが載っていなければ当然手元に写さなければならず、当時からこの点に大きな疑問を感じていました。ですが、いざ当塾のメンバーで教材を作製し始めた際、その理由が分かりました。シンプルに“量”がかさ張るのと、図を“カラー”にしなければいけないからです。予備校としては、教材を製本し、生徒に配るとなると「白黒、かつ図を載せない」方が当然コストを抑えられます。なので、出来るだけ薄く、字で埋め尽くされた教材になるのです。ですが、それは受講生を一番に考えた教材とは言えません。
以上のような理由から、当塾では全ての教材を電子データで提供することで、コストを抑えながら、図を最大限に活用し、フルカラーで分かりやすいものを低価格で提供することに拘りました。問題と図を別々のPCやiPad等に写しながら、まずは1周、図を見ながら解いてみる。最終的には問題を通して、学士編入試験の記述形式に対応した「文章でのアウトプット」ができるような問題を掲載しております。もちろん紙媒体の方がいいという方はご自宅で印刷して頂いても構いません。ですが、現在医師国家試験に向けた勉強はiPadでの教材管理、勉強が主流となっております。医学部に入ることを想定して今のうちに電子媒体にも慣れて頂きたいとの思いも込めて、電子データのみの教材とさせて頂きました。微力にはなりますが、当塾は今後も
- 適切な編入試験専用の参考書を基に、できる限り独学で、費用を抑えて医学部編入試験を突破する。
- 図でのインプット、文章でのアウトプットで効率よく勉強を進める。
この2点をテーマにお客様のご負担を最小限に抑え、医学部編入試験のサポートをできればと考えております。
長くなりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。下記にこの内容を図解したものを載せております。もしかしたらこのダラダラと書かれた文章をはなから読み飛ばし、最初に図を見た方もいらっしゃるかもしれません。どうでしょうか、図がない文章だけの説明は苦痛ではないでしょうか? 当理念に共感いただけた方はぜひ弊社サービスをご検討いただけますと幸いです。皆様の医学部合格に向けた勉強が少しでも前向きになることを心よりお祈り申し上げます。
医学部学士編入試験塾Cell