旭川医科大学 医学部学士編入試験 傾向と対策のページとなります。
受験を考えられている方、ぜひご活用ください。
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人気と倍率
倍率は過去数年間の平均で約14倍であり、
医学部編入試験全体平均の19倍と比較して、低い傾向にある。
これらは、旭川という土地柄、地域枠による出身地の縛り、
卒業後9年は病院を指定されるなどの条件が重なり、受験を避ける受験生が多いためと考えられる。
しかし、2024年度入試までの地域枠5名の枠が2025年度入試からは撤廃され、枠の制限なしの10名の募集となっている。
故に、2025年度入試からは倍率が上昇する可能性が考えられる。
(枠は廃止されるが、卒業後9年は病院を指定される点は変わりない。つまり、出願における出身地の縛りがなくなっただけである)。
基本情報
【大学名】 | 旭川医科大学 |
【募集人数】 | 10名(国際医療人枠) |
【出願時期】 | 9月 |
【筆記試験】 | 10月 |
【面接】 | 11月 |
【推薦書】 | 〇 |
【TOEFL】 | × |
【TOEIC】 | × |
【科目】 | 生命科学・統計(300点) 英語(100点) |
【その他】 | 面接(100点) |
【注意事項】 | 卒業後9年間病院指定 |
傾向と対策
生命科学
年度 | 実施年 | 問題Ⅰ | 問題2 | 問題3 | 問題4 | 問題5 | 問題6 |
2018 (H30) | 2017 (H29) | 生理学 | 生理学 | 分子細胞生物学 生化学 | 統計学 | 免疫学 | 分子細胞生物学 |
2019 (H31) | 2018 (H30) | 生理学 | 分子細胞生物学 | 分子細胞生物学 遺伝学 | 生理学 | 統計学 | 免疫学 |
2020 (R2) | 2019 (H31) | 分子細胞生物学 生化学 | 分子細胞生物学 | 生理学 分子細胞生物学 | 統計学 | 免疫学 | 分子細胞生物学 |
2021 (R3) | 2020 (R2) | 分子細胞生物学 | 免疫学 | 生化学 | 統計学 | 分子細胞生物学 | 生理学 分子細胞生物学 |
2022 (R4) | 2021 (R3) | 生理学 | 分子細胞生物学 | 生理学 分子細胞生物学 | 分子細胞生物学 | 生理学 生化学 | 分子細胞生物学 |
2023 (R5) | 2022 (R4) | 分子細胞生物学 | 生理学 遺伝学 | 生理学 | 生化学 | 生理学 | 生理学 |
2024 (R6) | 2023 (R5) | 免疫学 | 分子細胞生物学 | 分子細胞生物学 | 組織学 | 生理学 | 基礎的臨床医学 |
2025 (R7) | 2024 (R6) | 分子細胞生物学 生理学 | 生理学 | 分子細胞生物学 (微生物) | 生化学 高校化学 | 免疫学 | 分子細胞生物学 |
英語の3倍の点数であることから、生命科学の対策に重点を置くことが得策と思われる。生命科学での点差が大きく合否を分ける可能性が高い。
大問は例年6問から構成され、幅広い分野が出題されるため、どの単元も対策する必要がある。比較的オーソドックスな良問が多く、難易度は標準的。他の大学と比較し、特に生理学の出題が目立ち、中でも血管や心臓などの循環生理の出題が特色である。
これは、現在の旭川医科大学病院 病院長 東信良 先生が血管外科の科長である点などの影響があるかもしれない。
いずれにせよ当塾のテキストを完璧にしておけば特に問題はない。(教材のみもこちらからご購入いただけます)。
独学の方は、「Qシリーズ」などの薄めの生理学の教科書で、特に循環生理を重点的に対策をすることを勧める。
統計学に関しては、ここ数年出題がないが、いつ出題がされるかが不透明なため対策することを勧める。難易度が極めて高いわけではないため、「医療統計わかりません!!」「単位が取れる統計ノート」などの基礎的な参考書を1冊を仕上げれば特に問題はないと思われる。
2025年度には高校化学の知識が問われたが、対策するかどうかは悩ましい。
有機化学や生体高分子などの範囲は実施しておいても損はないか。
英語
例年、JAMAやNEJMなどの医学誌からの出題となっている。
単語帳や英文法などを勉強するのではなく、これらの雑誌を読んで対策するのがおススメである。
(当塾の塾生にはこれらの雑誌のどの時期のどの分野が出題されやすいかまでピックアップして読んでもらっています。こうすることで本番で読んだことのある文章が当たる確率が格段に上がります。)
勉強方法としては
1. 文章の中で出会った分からない英単語は意味と共にストックしておき定期的に見直す。
2. 音読をしっかり実施し、できれば日本語を介在させないまで理解できるよう読み込む。
上記2点が非常にお勧めである。英文の内容が理解できれば特に問題ない。
また、旭川医科大学は医学部学士編入試験では珍しい英作文を課す大学である。
「もしあなたが歴史上の人物の代わりになれるとしたら、誰か?またその理由は?あなたの行動の結果はどうなりますか?」
「COVID-19が日本社会にもたらしたプラスの効果は、マイナスの効果を上回るか。」
「今のあなたを作った出来事について、その出来事があなたにどのような影響を与えたかを含めて述べよ。」
「一見小さな出来事の多くが、歴史の流れに影響を及ぼしてきた。未来を左右するような小さな変化は何か想像して述べよ。」
など、質問自体は短文であるが、文字数の指定がなく、抽象度も高い(本番では上記の質問も英語で記載されている)。
対策としてはTOFLEのWritingにおけるAcademic Discussion taskの対策がおススメとなる。
こちらのサイトで詳しく対策方法やAcademic Discussion taskの対策で使える参考書やテンプレートが解説されているので参考にしてほしい。
英作文は型を覚えて、中学レベルでよいので、それらを使いこなすのが一番よい。
よい文章を書くという意識ではなく、無難な内容で時制や3単元のsなどの基本的なところで減点されないよう対策するのが王道である。
英語の配点が100点と、生命科学の300点に比べて低いことからも、英作文の対策に多くの時間を割くのはおススメしない。
面接
集団討論はコロナ禍で廃止され、現在は一般的な個別の面接である。
試験官は例年3名ほど、時間も10~20分と一般的である。
なぜ医師か、そのきっかけや、目指す医師像や診療科などの一般的な質問に加え、
時事問題も問われる傾向にあるので、日ごろ医療に関するニュースに関しては自身の意見を言えるようにしておきたい。
さらに地域柄、旭川に住めるか、地域医療に興味があるかを問われる。当然、旭川はThe 地域医療という感じであるので、医師の偏在や診療科の偏在に関してどのように対策するべきかなどの問いに対しては答えを用意しておくことを勧める。
また、アドミッションポリシーを覚えているかなどの特殊な質問も例年されているため注意が必要。他にも国際医療人枠という特殊な枠のため、国際医療人枠の定義や、自分自身が国際的にどのように活躍したいかなども問われる。
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