岡山大学 医学部学士編入試験 傾向と対策のページとなります。
受験を考えられている方、ぜひご活用ください。

人気と倍率

倍率は過去数年間の平均で約10倍であり、
医学部編入試験全体平均の19倍と比較して、明らかに低い。

やはり、TOEFL 60点と推薦書が必要なのが大きい。
1次選抜が書類選考なのも特徴的な点である。

2024年度入試までは、出願時に「課題作文」が課されており、出願のハードルが少し高かったが、2025年度からは廃止されている。
その代わり、2次選抜で「小論文」が新しく課され、科学英語も同時に廃止された。詳細はこちら

2次試験における各科目の点数も明記されており、生物学(200点)、小論文(60点)、面接(180点)である。
面接点が大きいのは気になる点で、点数開示をしても科目ごとの点数や、順位までは明記されていない。

故に、年齢によって面接点は多少、変動するかもしれない。

TOEFLの点数は2次試験で点数化されていないようだが、1次選抜(書類選考)の足切りに使用されている可能性が高い。
当塾の過去データによると、TOEFLの足切りは60点だが、実質80~90点ないと1次選抜(書類選考)は通過できないように思える。

問題は回収され、過去問も公開されていないので、対策は非常に進めづらい。

基本情報

【大学名】岡山大学
【募集人数】5名
【出願時期】4月
【筆記試験】6月
【面接】6月(筆記と同日)
【推薦書】
【TOEFL】60
【TOEIC】×
【科目】生物学(200点)
小論文(60点)
面接(180点)
【その他】×
【注意事項】1次試験
書類選考

理系科目
10単位以上

2025年度入試より
小論文
新しく追加

傾向と対策

第2次選抜(生物)

年度実施年問題Ⅰ問題2問題3問題4
2018
(H30)
2017
(H29)
生理学分子細胞生物学発生生物学生理学
2019
(H31)
2018
(H30)
分子細胞生物学生化学遺伝学分子細胞生物学
2020
(R2)
2019
(H31)
生化学分子細胞生物学分子細胞生物学分子細胞生物学
2021
(R3)
2020
(R2)
論文の図の読解
(特殊な出題)
生理学免疫学
2022
(R4)
2021
(R3)
分子細胞生物学生化学分子細胞生物学
2023
(R5)
2022
(R4)
生化学分子細胞生物学
(実験考察)
分子細胞生物学
2024
(R6)
2023
(R5)
免疫学
生化学
分子細胞生物学
(実験考察)
分子細胞生物学分子細胞生物学
2025
(R7)
2024
(R6)
分子細胞生物学
生理学
分子細胞生物学分子細胞生物学
(実験考察)
※生命科学は①分子細胞生物学、②生化学、③免疫学、④生理学、⑤遺伝学、⑥発生生物学の6つの単元に分類して記載しています。

近年は、大問が3問構成、時間は1時間30分である。点数は200点(440点満点)。
440点のうち6.5割~7割前後がボーダーラインなので、生物は7割を目指したい。

他の物理化学や、統計学も出題のない、純粋な生物学の試験である珍しい試験である。

生物学の一番の特徴は記述が多い点であろう。
基本的に選択肢はなく、全て記載させられる or 説明させられるので、アバウトな知識で臨むと点数は伸びない試験となっている。

実験考察系の問題はここ数年毎年出題があるようなので、PCR、CRISPR-Cas9、WBなどの実験は原理を含めて学習しておくこと。
また、発見者や考案者の名前を問われることも多いが、基本的にこの手の問題は捨ててよい。傾向に一貫性がないので、対策のしようがない。

対策として当塾の生命科学のテキストを進めておけば、特に問題はない。
特に、岡山大学に対応できるよう300字前後の記述問題は非常に豊富に取り揃えているので、ぜひ取り組んでもらいたい。

極めて岡山大学の志望度が高い受験生に関しては、追加で過去のノーベル生理学・医学賞の受賞者の名前と、功績を過去30年分くらい覚えるとよいかもしれない。

小論文

2025年度入試から独自の英語の試験(科学英語)が廃止され、新しく「小論文」が課されるようになった。
時間は1時間で、点数は60点(440点満点)である。

まだ始まったばかりで情報がないが、2025年度入試では下記のような題材であった。

「リード文:先人の研究を基づき、物理学のノーベル賞を取得した科学者の記事
 問題:科学は先人の積み重ねによるものである。将来の社会が必要とされる科学について、根拠を基づき、あなたの考えを書きなさい」

なかなか対策はしづらいが、ノーベル賞関連は周辺知識を確認し、小論文も下記の教材を使って対策した方がよいだろう。

①『落とされない小論文
②『改訂第2版 書き方のコツがよくわかる 医系小論文 頻出テーマ20
③ 富山大学や群馬大学などの他大学の医学部学士編入試験の小論文

面接

筆記試験と同日にあるので注意。

試験官は例年3名、時間は15~20分程度の個別面接である。
面接の中盤~終盤で、写真や図を見せられ、その内容の要約や考察をさせられる問が出題されるのが特徴である。

・医師を目指す理由
・岡山大学を目指す理由
・併願校はあるか
・なぜその併願校か
・希望の診療科はあるか
・大学院で学んだこと
・専門知識をどう活かすか
・そのまま研究者にはならないのか
・どのように自身の背景を医師として活用するか
・どんな医師になりたいか(理想の医師像)
・医師として一番重要なものは何だと思うか
・患者とのコミュニケーションはなぜ重要か
・どのようなコミュニケーションをとるべきか
・岡山県の医療問題は知っているか
・医師の偏在を解決する方法

・2つの図表が渡され、読み取ったものを要約する(1:全国医師の数の傾向、2:地域別、男女別の医師数のチャート)
・ハダカデバネズミはなぜ寿命が長いのか、それを証明するにはどうすればよいか
・AIに関してどのように考えているか、どう活用すべきか、何が課題で問題となるか
・新型コロナウイルス検査において、1回目は陽性→入院、2回目/3回目は共に陰性→退院、4回目は陽性という状況。
1回目が偽陽性だった場合の原因はなにか、2/3回目が偽陰性だった場合の原因はなにか、4回目が偽陽性だった場合の原因はなにか、それぞれのパターンで答えよ。

面接対策

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