無駄をなくし、より効率的な学習を。
日頃から沢山のお問い合わせ頂きありがとうございます。ご質問の中で、なぜ授業しないのですか？ といったご質問を多く頂くので、一度ここでご説明させてください。まず、結論から申しますとシンプルに時間効率が悪いからです。特に講師から生徒への一方通行の「映像授業」では、分からない部分や疑問点を気軽に質問できず、板書を手元に移す必要があるなどの問題点が生じます。
言うまでもありませんが、生徒によっては既知の内容や理解度は大きく異なります。さらに編入ともなると多様な背景の方が受験されるため、一律で行う授業かつ、映像授業は個別指導に比べ、成績が上がりにくいということは言うまでもありません。採算が取れないかもしれませんが、個別指導の方が受験生のニーズに適しています。そもそも問題を解けるようになるというのが受験のゴールであるのですから、授業をただ１、２時間見る作業に大きなメリットはありません。サッカーが上手くなりたい人間には、まずはボールに触れさせてプレーさせてみる。将棋がうまくなりたい人には、まず打たせてみる。できてない部分やおかしな点は指導してあげる。この方法がベストだと我々は考えています。まずは１，２時間ドリブルのやり方、将棋のあらゆる戦略を映像授業の形で見せるのではなく、最初に軽く3つくらいコツを教え、一通りプレーした後に、「個別」で、出来てない子に、出来てない部分を「指導」してあげる。その方がいいですよね。
勉強も同じです。まずは教材で重要なポイントを軽くお伝えし、自分で教材を見ながら問題を解いてみる。わからない部分を人にすぐに聞いて、不明点や苦手をその場でなくす。それが学習です。その際、教材が医学部編入用でなくては効率が悪いので、我々は独自で医学部編入専用の教材を作製し、それらをまずは個人で解く → 分からない問題はすぐにその問題の写真を撮り、公式LINEに送る → すぐに解決。というサイクルを回してもらっています。映像は最後の仕上げとして、知識の漏れがないかを確認としてテストする。その方がよっぽど適切な順番だと感じています。ここで伝えたいのは「映像授業がダメ」なのではありません。一番疑問が生じやすい初学の段階で、質問のしにくい「映像授業から始める」のが勉強が躓くポイントです。
映像授業にどこまでの価値があるか
ですが全くの知識0の人間が、「ある程度全体像を掴むという点で映像授業も最初少しは重要じゃない？ とっつきやすいし。特に理数系の科目は教えてもらわないと。」というお気持ちもわかります。ですが、それらに高額な料金を支払うのは少し勿体ないです。例えば初学者の方で高校生物から分からないという方がいらっしゃいましたら、まず「Try it 生物」と検索してみてください。本当の生物基礎から無料で、かつ分かりやすい映像授業が見れます。統計や物理に関しても「予備校のノリで学ぶ大学数学・物理」というYouTube chで予備校と変わらないクオリティで授業が見れます。ここまで言えば、映像授業というものを無料で簡単に手に入れられるこの時代に、映像授業がメインの予備校を、単に大手だからという理由で大金を支払うことに疑問を感じるかと思います。動画視聴後、自学でどうすればいいかも、お勧めの参考書を生徒様にはお伝えさせて頂いております。
けど、やっぱりみんな受けてるし、医学部編入試験にコミットした最適な内容を提供してくれるから、その方が安心。だから受けてるんです。という方も多いと思います。そのお気持ちも十二分に分かります。であれば、授業のようなインプット教材よりもアウトプット教材に力を入れている医学部編入専門予備校を選んでみてください。教材だけであればどこの予備校も言えば見せてもらえると思います。当塾でもこちらに全体像を載せております。https://hennyu-cell.com/?page_id=25
特に見るべき箇所はやはり解説です。ここで解説量が少ない、図が少ない教材は、長く付き添うことを考えるとなかなか大変です。
ですが、予備校目線それは当然なのです。なぜなら、配布した教材だけで十分に学習でき、合格できるものを作製してしまったら授業をとってもらえません。指導をせずに、映像授業＋テキストを渡すだけの形式はとてもコストがかからないのです。実は一般入試では、すでに以上のような、「もう授業の価値は下がってきている」という考えが浸透しています。大手と呼ばれるような昔ながらの集団授業をするところは徐々に伸び悩み、個別指導塾の売り上げや数が伸びています。別にこの考え方自体が新しいものでも、斬新なものでもございません。だからこそ、相対的によい参考書やテキストの価値が上がってきています。
「大手予備校以外」という選択肢
ここまでお伝えしても、いや、やっぱり横のつながりとかもあると思うし、情報やノウハウも蓄積されてるはず。面接練習やチューターとの相談も大事だと思う。だから大手という方もいらっしゃると思います。であれば、単科の受講でいいです。どうしても苦手な単元だけ受けてみる。とてもいい利用の仕方だと思います。むしろ、そのような方法は我々も推奨しています。
何回も言いますが、我々の塾に通えと言いたいわけではありません。大手が悪いとも思っていません。何も考えずに予備校を選ぶのが、とんでもなく勿体ないということをここでお伝えしたいです。我々が受験生の頃、とても満足できるものでなかったからこそ、同じような方を増やしたくない。その一心で、運営しております。ですが、大手がいいという方も中にはいらっしゃると思います。そのような方にわざわざやめろとも思いません。自分で決めた予備校で勉強し、合格して頂くのが一番です。現状で満足している方は何も問題ないです。我々の思いは、「たった一つしか選択肢を知らず、大事な人生の進路を決めて欲しくない」というだけです。だからこそ、できる限りこのように自らの考えを公開し、「一つの考え方」「自学での勉強法」をお伝えしています。当然、そこに正解はございません。人それぞれです。でも、ありがたいことに当塾を選んで頂いた際には、出来る限り費用を抑えて頂きたいとの思いで、価格も大手の３分の１程度と抑えさせて頂いております。
授業ではなく「個別指導」
ここまで読んで次に思われることとして、だったら授業しなかったら何をするの？ という疑問だと思います。それはやはり、何度も誇張してきた「個別指導」です。志望校選択、参考書選定、勉強計画、疑問点の解決、志望動機/研究概要作製。以上全てを一人でやるのは大変です。当然、これらの対策によくわからないアップセル、追加料金は頂いておりません。合格するために必須なものをわざわざ小分けにして料金を吊り上げません。個人での学習期間はお客様の確保できる勉強時間にあわせ、１週間～１か月ほどとっていただき、毎指導ごとにテストを実施しております。これを紙のテストではなく、口頭で実施しております。
テストを実施する目的は「仮にわかっているつもりだとしても、意外とわかってない」部分をなくすことです。例えば「SARS-CoV-2とは何か、説明せよ。」という問題、今パッと答えられますか？ いやいや、簡単だよ新型コロナウイルスのことでしょ。って思ったかもしれません。ですが、それをスラスラ説明できますか？そもそも答案に何が必要だと思いますか？いざ、そう問われると難しいと思います。
ある程度学習した方であれば、まずはウイルスの構造に触れるかもしれません。DNA型かRNA型か、どの受容体に結合するのか。どのように感染が成立するのか。そのあとに症状や、PCR検査、mRNAワクチンについても触れるかもしれません。そしたら、次にPCRの原理を教えて下さい。mRNAワクチンは今までのワクチンと何が違うか教えて下さい。と質問します。そしたら周辺知識まで固められますよね。教科書では学べない最新のトレンドも学べます。人に聞かれると思えば、一人の時も緊張感をもって学習できます。これらは小論文の対策、面接の対策にも繋がってきます。一人で黙々と勉強して、いざ面接でスラスラと喋れと言われてもなかなか難しいのです。
「ここ分かりますか？」「分かります。」
「じゃあ軽く説明してもらえますか？」
「わかりました。〇〇がこうで、✖️✖️です。」
「そうですね。それ以外にも△△というキーワードも大事だから抑えておいてください。」
「□□は関係ないんですか？」
「□□は●●にしか働かない機序なので、今回は関与しないです。」
このやりとりが大事です。これをするかしないかで理解度、定着度が大きく変わります。
これが「授業」ではなく、「指導」であり、我々が「授業をしない」理由になります。繰り返しになりますが、全員が全員この方法が良いというわけではありませんが、こういう塾もあるのだと「一つの選択肢」として知っていただければ幸いです。
言わずもがな我々は大手ではありません。その分、ご不安やご不明点たくさんあると思います。いつでも気兼ねなくお問い合わせください。志望校選択などパーソナルなご質問でも構いません。お気軽に公式LINEよりご連絡ください。
今ある立場を捨て、医師を１から志す。そんな高い志を持った方々に大きなリスペクトを持つと共に、その夢を応援できるこの仕事に、我々は大きなやりがいを感じています。指導させていただいた方といつか共に医師として働ける日を心よりお待ちしています。
医学部学士編入試験塾Cell