愛媛大学 医学部学士編入試験 傾向と対策のページとなります。
受験を考えられている方、ぜひご活用ください。

過去問の解答もこちらから販売しております。

人気と倍率

倍率は過去数年間の平均で約17倍であり、医学部編入試験全体平均の19倍とほぼ変わらない。

TOEICと物理化学の対策が必要な大学ではあるものの、TOEICは600点と目指しやすく、物理化学も高校範囲で難易度も極めて高いわけではないので、4科目型の大学の中では志望校にしやすい大学であるのかもしれない。

また、愛媛大学に非常に特徴的なのが、『1次の結果を2次に持ち越さない』点にある。
つまり、筆記の1次さえ通過してしまえば、どんなに点数が低くても、あとは2次試験の結果で全てが決まる。

2次試験の内容は「研究,仕事など,これまでに行ってきたことに関する10分間のプレゼンテー ション(パソコン,プロジェクター使用可)の後,20分間程度の質疑応答」である。

故に、社会人経験者、学会発表経験者などのプレゼン能力に自信がある方、人当たりがよく、コミュニケーション能力に自信がある方にはおすすめの大学となるだろう。

年齢に関しては様々な噂があるが、合格者の多くは20代が占める。シンプルに編入試験の受験層が20代が占めるのも理由としては考えられるが、気になる方は避けてもらいたい。

過去問に関しては、募集要項記載の通り、郵送で1年分だけ請求できるが、当然最低5年は解いておきたい(当塾の生徒には提供させていただいてます)。

基本情報

【大学名】愛媛大学
【募集人数】5名
【出願時期】6月
【筆記試験】7月
【面接】8月
【推薦書】
【TOEFL】×
【TOEIC】600点
【科目】自然科学総合問題
(生命科学、物理、化学)
【その他】面接
(プレゼン)
【注意事項】自己推薦書
(400字)

1次の結果を
2次に持ち越さない

面接は口述試験
(10分のプレゼン)

傾向と対策(第1次試験)

自然科学総合問題

年度実施年問題Ⅰ問題Ⅱ問題Ⅲ問題Ⅳ
2018
(H30)
2017
(H29)
物理化学発生生物学
幹細胞生物学
分子細胞生物学
(実験考察)
2019
(H31)
2018
(H30)
物理化学分子細胞生物学分子細胞生物学
(実験考察)
2020
(R2)
2019
(H31)
物理化学分子細胞生物学
(実験考察)
分子細胞生物学
2021
(R3)
2020
(R2)
物理化学分子細胞生物学
生化学
分子細胞生物学
(実験考察)
2022
(R4)
2021
(R3)
物理化学分子細胞生物学
(実験考察)
分子細胞生物学
免疫学
2023
(R5)
2022
(R4)
物理化学分子細胞生物学免疫学
(実験考察)
2024
(R6)
2023
(R5)
物理化学分子細胞生物学
(実験考察)
生理学
2025
(R7)
2024
(R6)
物理化学分子細胞生物学免疫学
生化学

時間は2時間で、大問は毎年4題構成。物理1題、化学1題、生命科学2題である。年にもよるが、7割前後の得点率が一次通過の目安と思われる。

募集要項には『大学教養教育程度の自然科学(生命科学領域,物理学領域,化学領域等に関する基礎的知識)及び分子細胞生物学の領域から出題する』と記載があるが、基本的に生命科学は大学範囲、物理は高校範囲、化学は高校~大学範囲と思ってもらって構わない。

物理も時に大学範囲からの出題があるが、基本的に捨ててよい。
(例えば、物理でarcsinが出題がされたことがあるが、ピンポイントで対策できないので捨ててよいと思われる)。

各科目ごとの対策方法について下記に記す。

【物理の対策】
高校超基礎『宇宙一わかりやすい高校物理 力学・波動』『宇宙一わかりやすい高校物理 電磁気・熱・原子
高校基礎『物理のエッセンス 力学・波動』『物理のエッセンス 熱・電磁気・原子
※エッセンスが合わなければ、入門問題精講基礎問題精講などでもよい。
高校標準『ひとりで学べる秘伝の物理問題集』or『良問の風

力学の範囲が頻出であるので優先すること。共通テスト以上の国立2次レベルまで仕上げたい。

【化学の対策】
高校基礎『化学 入門問題精講』or『化学 基礎問題精講
高校標準『化学  標準問題精講』or『実戦 化学重要問題集

理論化学、無機化学、有機化学ともに満遍なく出題がある。近年、化学に関しては大学範囲が割と出題されることがあり、電子軌道やVSEPR則、IUPAC名などを答えさせる問題がある。

落としても他で稼けば1次試験の通過は可能と思われるが、気になる方は『演習無機化学 第3版 基本から大学院入試まで』などの大学範囲の参考書を前半部分だけでもよいのでやっておいても良い。軌道などの基本的な範囲は今後も出題されておかしくはない。

【生命科学の対策】

基礎~応用『当塾の教材

分子細胞生物学、生化学、免疫学、生理学、発生生物学から幅広く出題される。
基礎的な問題から、実験考察系の少し考えさせる問題まで出題されるので、市販の参考書ではなかなか対応できない。

令和6年度入試までの生命科学は毎年1題、実験結果などの図や表を見て解答する問題が出題されており、ほぼ記述がメインだったが、
令和7年度入試では選択肢の問題が増加し、図や表なども与えられなかった。大問4もこれまでにないような4-1、4-2と2つに分かれていた。

試験作製者が変更になった可能性もあるが、とはいえ、対策方法は大きく変わらない。
選択肢で答える問題が増えても、記述で答えられるような訓練は変わらず積むこと。

面接

面接官は5名、時間は約30分

内訳は研究,仕事など,これまでに行ってきたことに関する10分間のプレゼンテー ション(パソコン,プロジェクター使用可)の後,20分間程度の質疑応答。

【研究に関する質問】
・この実験結果はこの認識であっているか
・なぜこの研究テーマを選んだか
・研究を進めるうえでの一番の課題は
・この研究を医学にどのように応用するか
・研究は続けるか、臨床一本でいくか
・研究を進めるなかで医師とかかわったことはあるか
・修士や博士に進学し、研究を進めたほうがいいのでは

【仕事に関する質問】
・あなたの仕事で得たものをどう活かすか
・リーダーシップを発揮した経験は
・今の仕事から医学部を目指そうと思った一番のきっかけは
・なぜ高校生の時、医学部を目指さなかったのか
・なぜ就職のタイミングで、医学部受験を考えなかったのか
・今の職場や仕事に不満があるから、医学部なのか
・仕事を辞めて生活は大丈夫なのか、続けた方がいいのでは
・今年ダメだったらどうするか
・進学したら金銭面は大丈夫か
・家族には受験することを相談しているか、協力的か

【一般的な質問】
・ボランティアをしたとあるが、なぜしようと思ったか
・部活に力をいれたとあるが、何か表彰経験は
・文系出身であるが、理系の勉強についてこれるか
・何科に興味があるか
・将来のキャリアプランについて
・これから医師として具体的にやりたいこと、プランは
・それをするにあたって自分の背景をどのように活かすか
・あなたの強みや、医師として活かせることは
・編入試験は、医師はいつから志しているか
・どれくらい勉強したか
・予備校には通ったか
・併願校と結果について、他に合格したらどうするか
・一般入試は考えなかったか
・愛媛大学は第一志望か
・学士編入という制度をどのように考えているか
・編入生として現役生にどのような影響を与えられるか
・愛媛県の医療問題はなにか
・それらを解決するためにはどうすればよいか
・行きたい研究室はあるか
・最近気になる医療ニュースは

面接対策

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