秋田大学 医学部学士編入試験 傾向と対策のページとなります。
受験を考えられている方、ぜひご活用ください。
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人気と倍率
倍率は過去数年間の平均で約25倍であり、
医学部編入試験全体平均の19倍と比較して、高い傾向にある。
科目数が少なく、他の大学と比べ時期も遅いため、受験をしやすいことが高い倍率につながっていると考えられる。
珍しく1次試験は筆記試験ではなく、わざわざ書類選考としている大学で、年齢や経歴が影響している可能性は高い。
様々な憶測が飛び交っており、30代以上は厳しいとの意見もある。20代であれば特になにも気にせず出願してよいだろう。
当塾としては、ずば抜けた業績などがあれば30代以上でも出願は可能と考えている。
仮に60代であってもノーベル賞の授賞者であれば、間違いなく通過すると思われるので、業績や実績との兼ね合いで出願を決めることを勧める。とはいえ、その場合、NatureやScienceなどのトップジャーナルにファーストオーサーで論文を通した経験などといった『ずば抜けた業績』が欲しい。
基本情報
【大学名】 | 秋田大学 |
【募集人数】 | 5名 |
【出願時期】 | 9月 |
【筆記試験】 | 11月 |
【面接】 | 11月(筆記の翌日) |
【推薦書】 | 〇 |
【TOEFL】 | × |
【TOEIC】 | × |
【科目】 | 生命科学・統計 英語 |
【その他】 | 面接 |
【注意事項】 | 1次試験は書類選考 |
傾向と対策
生命科学
年度 | 実施年 | 問題Ⅰ | 問題2 | 問題3 | 問題4 | 問題5 | 問題6 |
2018 (H30) | 2017 (H29) | 免疫学 | 分子細胞生物学 | 分子細胞生物学 | 統計学 | 生理学 | 生理学 |
2019 (H31) | 2018 (H30) | 生理学 組織学 | 組織学(病理学) | 分子細胞生物学 | 生理学 | 統計学 | |
2020 (R2) | 2019 (H31) | 生理学 組織学 | 分子細胞生物学 | 分子細胞生物学 | 組織学(病理学) | 統計学 | |
2021 (R3) | 2020 (R2) | 組織学(病理学) | 分子細胞生物学 | 分子細胞生物学 | 生理学 組織学 | 統計学 | |
2022 (R4) | 2021 (R3) | 分子細胞生物学 | 免疫学 | 分子細胞生物学 | 組織学(病理学) | 統計学 | |
2023 (R5) | 2022 (R4) | 生理学 | 免疫学 | 生化学 | 実験考察 組織学 | 統計学 | |
2024 (R6) | 2023 (R5) | 生理学 | 生理学 免疫学 | 分子細胞生物学 | 分子細胞生物学 | 統計学 |
大問は例年5問から構成され、幅広い分野が出題されるため、どの単元も満遍なく対策する必要がある。難易度に関しては非常に標準的であり、良問も多い。
例外的に、他の大学と異なり、組織学(病理学)の出題が目立ち、各組織の写真(HE染色像)が出題されるケースが多い。秋田大学のカリキュラムは2年生で「組織学」の授業がある(一般的である)ため、出題自体に問題はないが秋田大学以外では見かけない範囲である。
写真をみてどの臓器かを判断できるかくらいは対策しておくと、本番安心して臨むことができるので秋田大学の志望度の高い受験生は「組織学」の対策を進めると他の受験生と差がつく。当塾の塾生には下記のようなオリジナルの組織学のテキストを用いて対策を行っている。
また、生理学に関しても毎年出題されており、範囲は年によってバラバラである。
故に、独学の方は、「Qシリーズ」などの薄めの生理学の教科書で満遍なく対策をすることを勧める。
(当塾の生理学のテキストに関してはこちらから)
統計学に関しても毎年出題がされているが、統計学というよりは高校数学の延長という印象で、難易度は非常に優しい。
相関係数やp値、中央値や標準誤差などの基本的な用語の理解ができていれば全く問題なく解答できる。
「医療統計わかりません!!」「単位が取れる統計ノート」などの基礎的な参考書を1冊を仕上げれば特に問題ない。
追加で、「日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[CBT対応版]」なども実施するとなおよい。
英語
例年、大門は1題のみで、そこまで分量の多い試験ではない。
50~300字程度の記述を要求する小問が4~6題ほどで構成される。
出典は新聞などのイレギュラーな箇所からも出題されているが、大きな傾向としてはNatureやNEJMなどの科学誌や医学誌などが多いように思える。対策としては、単語帳や英文法などを勉強するのではなく、NatureやNEJMなどの記事を読み、内容を理解できるようにするのがおススメである。(当塾の塾生にはこれらの雑誌のどの時期のどの分野が出題されやすいかまでピックアップして読んでもらっています。こうすることで本番で読んだことのある文章が当たる確率が格段に上がります。)
TOEIC 600点に届かないような場合は、基本的な単語や文法、構文などを復習する必要もあるが、それ以上のスコアをとる方は、NatureやNEJMなどの英文から読み始めてよい。
勉強方法としては
1. 文章の中で出会った分からない英単語は意味と共にストックしておき定期的に見直す。
2. 音読をしっかり実施し、できれば日本語を介在させないまで理解できるよう読み込む。
3. 1つの記事を300~400字程度の日本語に要約する。
上記3点が非常にお勧めである。
『英語』ではなく『小論文』のテストということで、例年最後の問題に関しては「本文を参考にあなたの考えを300~400字で記載しなさい」といった問が出題される。日ごろから300~400字程度の日本語に要約する習慣をつけておけば、別途小論文の対策はする必要はないだろう。
面接
時間は10~20分と一般的であるが、試験官は例年7名ほどと多い。
書類選考を通過し、筆記試験の翌日に面接があるので、一般入試における面接と同じく、そこまでウェイトを占める面接ではないと推察される。
質問に関しても、卒論を含めて学生時代に力を入れたこと、興味のある科やニュース、学費などのプライベートなことなど一般入試と近い傾向にある。過去には、一般入試で入ってくる受験生と比較し、秀でいている部分も問われている。
あまり大きな特徴もなく、毎年質問に一貫性が無いように思われるので、特別秋田大学のためだけに準備する必要はないと思われるが、「なぜ秋田大学なのか」といった問には答えられるようにしておきたい。地域医療に興味があるのか、秋田大学の研究に興味があるのか、1つでいいので用意しておくことを勧める。秋田大学でなければならない理由は以外と難しい。
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